人気ブログランキング | 話題のタグを見る

使命と魂のリミット 著:東野圭吾

使命と魂のリミット 著:東野圭吾

内容は、
「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。
「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。
しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。
西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、
意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。
あの日、手術室で何があったのか?
今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。
(Amazon参照)


レビューは基本的に観たり、聴いたり、読んだりした後に書くことにしているので
ほとんど読んでしまっている東野圭吾さんの作品のレビューは
大好きな作家さんなのに中々書けませんでした。

そんな中、久々の文庫本の新刊が発売されていたので
早速読みました。





やっぱり東野さんは最高です!

ストーリー展開は
研修医の夕紀、刑事の七尾、そして犯人
殆どこの3人の主観で描かれていて、
少しずつ謎が明らかになっていく展開。

脅迫事件の展開だけでも複雑で読み応えがあるのに、
そこに医療ミスを疑う夕紀の話。
どちらか1本でも東野さんだったら良い作品になりそうなのに、
それを巧みに1つの作品に仕上げている辺りがさすがです。

そして病院を舞台にしているということで専門的な内容がいくつも出てきますが、
それも非常にわかりやすく読者に伝えてくれます。

理系出身の東野さんがということもあって
犯人が使用するパソコンをはじめとする機器や病院での医療器具などを
複雑なものを描かれていて、
他の方だったらもっと薄っぺらいような感じになりそうなところをしっかり描いていて
重厚感も漂っています。

非常に読みやすくておもしろい作品です。
東野作品が好きな方にはオススメです。

使命と魂のリミット 著:東野圭吾_a0114618_1253750.jpg


★★★★☆ 星4つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~」HP版はコチラ
by ks-1518 | 2010-03-26 12:53 | 読書


<< USO ZOO 著:乙一 >>