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映画篇 著:金城 一紀

映画篇 著:金城 一紀

内容は、
友情、正義、ロマンス、復讐、そして、笑いと感動―。
五つの物語の力が、あなたを救う。今すぐ映画が見たくなる。
今すぐ誰かに読ませたくなる。
笑いと涙と感動が詰まった、完全無欠のエンターテインメント!
(Amazon引用)


いや~おもしろい
5つの短編が収まった作品で、
そのどの話も「映画」がキーワードになっています。

ある話では、映画が人と人を繋ぎ合わせ、
ある話では、映画が人を救い
ある話では、映画が恋の手助けをします。

各話でキーワードになる映画のタイトルは、

「太陽がいっぱい」
「ドラゴン怒りの鉄拳」
「フランキーとジェニー」
「ペイルライダー」
「ローマの休日」


どれもが名画と言える作品ばかりで、
その1つ1つが物語に時に強く、
時に優しく関わってきます。

はじめの1~4つの短編全てに登場する
区民会館で無料上映された「ローマの休日」が
最終の短編(中編ぐらいはある)で
主人公達が行った、感動的な話に繋がります。

その他にも各話が少しずつリンクしていて、

連作短編とゆうか、
ある世界のある期間を
それぞれの目線から観た1ページのような話の集合です。

本当におもしろくて、
じょじょにじょじょに物語に入り込んで行き、
最終的にはクライマックスで泣いてしまいました。

久々に泣いた小説。
映画好きな方には特におすすめの1冊です。

映画篇 著:金城 一紀_a0114618_11294095.jpg


★★★★★ 星5つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2010-10-23 11:32 | 読書


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