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走れ! T校バスケット部 著:松崎 洋

走れ! T校バスケット部 著:松崎 洋

内容は、
都立の弱小バスケ部に強豪チームから転校生がやってきて
生まれ変わっていき・・・



口コミで30万部を達成」と帯があるのと
バスケットが題材ということで
ベタ~な内容なのは予想しながらも期待を膨らませて読んでみました。

結果は・・・

ん~どうなんでしょうか?(笑)


強豪校をイジメで退学した、バスケエリートが
万年1回戦負けの弱小校に転校して
個性豊かなメンバーとバスケをし
強くなって・・・って展開は
少年マンガにでもあるような設定で

二転三転と苦難に陥りますが、
結構トントン拍子に進んでいきハッピーエンド。と、
リアリティが全く感じられません。


登場人物自体は
・元強豪校のバスケエリート
・相撲取り(?)ぐらい巨体で信じられないぐらいのパワーを持った大食漢
・身長は低いけど信じられないスピードをもったメガネ
・女性の目ばかりを気にする高身長のリバウンダー
・ある事がきっかけで神がかりな力を発揮する(こともある)3Pシューター


と個性溢れる人物が揃っていますが
いかんせんストーリーがチープな為、なんとも薄く感じてしまいます。

描写もバスケを知らない人でも楽しめるように簡単に表現していて
絶妙なフェイク」や「高度なハンドリング」など曖昧な感じなので

バスケ好き(自称)の僕としては、
具体的にどんなプレイでどうシュートを決めた(相手を抜いた、ブロックした)など
想像ができないので気持ちが入っていきません。

敵チームも準決勝で戦った、3つ子とそのイトコの双子が
そっくりの容姿と身長でかく乱するといったマンガ的なものや、

決勝で審判にばれないように(でも観客にはばれている)
ラフプレー(反則)するといったお約束的なもののみ。

試合を最初から最後まできちんと描写したものがないので、
バスケの描写を愉しむというよりも
バスケをスパイス程度に使って友情などを表現している作品ですね。

おもしろいのはおもしろいんですが、
何とも物足りない作品。

特筆して良かったのは
バスケエリートの陽一の父親ぐらいでしょうか?
かっこいい大人(父親)を見事に表現しています。

それ以外は・・・。

重厚さはありませんが、
バスケをあまり知らない人や気軽に本を読みたい人にはオススメできる1冊です。

走れ! T校バスケット部 著:松崎 洋_a0114618_12274169.jpg


もう少しリアリティがあれば★1つ追加してたのかな?
★★★☆☆ 星3つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2010-11-16 12:20 | 読書


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