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逝年(せいねん) 著:石田衣良

逝年(せいねん) 著:石田衣良

内容は、
リョウ、二十歳の夏。恋愛にも、大学生活にも退屈した日々を送るなか、
ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に見出され、
とまどいながらも「娼夫」の仕事を始める。
やがて、リョウは女性たちのなかにひそむ、
さまざまな欲望の不思議に魅せられていく…。
(Amazon参照)


一昨年にレビューを書いた娼年の続編です。

前作とかなり直接的な繋がりがあるので、
娼年を読んだ後に読む事を強くオススメします。

前作と同じく娼夫(しょうふ)<コールボーイ>つまりお金で体を売っている男性
が主人公なので、性描写はけっこう直接的で過激なんですが、

読んでいても全くいやらしい気持ちにさせられる事はありません。
といっても描写自体はすごく磨き込まれたかのような官能的なものなので
電車とかで横からのぞき込まれたら官能小説を読んでるのかと勘違いされかねませんがww

本作では前作から1年後(2年後か?)を描いてありますが
ストーリーとしては続編であってもそれほど進化しているようには感じません。

性同一性障害や同性愛などと言った
社会的マイノリティの事を独特の視点で描写する辺りは流石の石田衣良!!と感じさせられましたが
前作の衝撃を超えるには至りませんでした。

ある程度の高クオリティではあるので娼年を読んだ方は十分に楽しめるかと思います。

性に関して少し考え方を変えさせられるかもしれない1冊です。

逝年(せいねん) 著:石田衣良_a0114618_7564331.jpg


★★★★☆ 星4つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2012-03-31 07:57 | 読書


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