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JORGE JOESTAR  著:舞城 王太郎 原作:荒木 飛呂彦

JORGE JOESTAR
著:舞城 王太郎 原作:荒木 飛呂彦


現在連載中の漫画JOJOの奇妙な冒険の20周年記念作品で
第1部の主人公の息子で第2部主人公の父親
JORGE JOESTAR(ジョージ ジョースター)Ⅱ世が主人公の小説です。

内容は、
ジョナサン亡き後、
カナリア諸島のラ・パルマ島でエリナに育てられたジョージ・ジョースターは、
リサリサと愛を誓い、パイロットとして世界大戦の空を駆る。
(Amazon参照)


いや~かなりハチャメチャな内容です。

作者が原作をよく読んでいるのはわかりますが、
どうにも漫画好きな男の子が誰が一番強い!的な話をしているのに近い形がします。

物語の中盤まではミステリー調で読み応えがあるんですが、
中盤以降は歴代の大ボス「DIO、カーズ、吉良吉影、ディアボロ、プッチ、ファニー・ヴァレンタイン」が対決したり、
人気の登場人物「岸辺露伴、ブチャラティ、ジョルノ、リサリサ」何かが登場したりと
どうにも無理矢理登場させた感がいなめなくて、

パラレルワールド(時空を1周させた世界、平行世界)や、天国へ行く方法、など
JOJOに関するキーワードが盛り込まれてはいますが

それがどうにも雑に感じますし、
肝心な主人公のジョージ・ジョースター(1920年)は最後まで対した成長を見せませんし、
もうひとりの主人公のジョージ・ジョースター(2012年)はギャグ調で
あまり好きになれませんでした。

2つの世界(+いくつものパラレルワールド)を描くんじゃなくて
単純に1920年代のジョージ・ジョースターを描くだけで良かったような気がします。

全体としてはお祭り感覚で楽しめましたが、
JOJOの不変のテーマである人間賛歌が全く感じられなかったので
JOJOシリーズの1つには数えるにはちょっと・・・
といった感じです。

JORGE JOESTAR  著:舞城 王太郎 原作:荒木 飛呂彦_a0114618_923139.jpg


★★★☆☆ 星3つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2012-09-28 09:04 | 読書


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