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いつまでもショパン 著:中山 七里

いつまでもショパン 著:中山 七里

内容は、
難聴を患いながらも、ショパン・コンクールに出場するため、
ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。
しかし、コンクール会場で刑事が何者かに殺害され、
遺体の手の指十本がすべて切り取られるという奇怪な事件に遭遇する。
さらには会場周辺でテロが頻発し、
世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。
岬は、鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!
(Amazon参照)


さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」、に続く岬洋介シリーズの第3弾!
正確には「さよならドビュッシー 前奏曲」も含めて第4弾なのかな?

ちなみに上に書いている内容では殺人事件とテロがメインで
岬洋介が主人公みたいになっていますが、
ヤン・ステファンスとゆうポーランドのピアニストが主人公で、
ミステリー色もシリーズで一番薄くて、
主にヤン・ステファンスのピアニストとしてのストーリーを楽しむ作品になっています。

なので、シリーズを読んでいなくても気にせず楽しめます。
ですが…、ドビュッシーに出てくるあの人物のその後がわかって
思わず「おーっ」言ってしまうぐらいなので、
もちろん読んでた方が楽しめるんじゃないでしょうか?

ストーリーは感動的で、ピアノの演奏シーンも
イメージを膨らませてくれるので、
クラッシックを知らなくても大丈夫(僕もほとんどの曲がわらりませんでした。)
曲を知ってたり、ガッツリとピアノをしている方は
また、違った印象になるのかもしれません。

少し調べてみるだけで、
クラシック音楽のこと、ショパンのこと、ポーランドの音楽感のこと、と
すごく詳しい(のか調べてるのか)のが伝わってきます!

ただ、唯一、ラストの戦場でのエピソードが一気にファンタジー色が出てきて
リアリティが無くなってしまって・・そのシーンは無くても。
まぁ好き嫌いですかね。

ミステリー部分が弱いので、それを期待しなければ楽しめる作品です。

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★★★★☆ 星4つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2014-03-06 12:11 | 読書


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