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ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜(原題:Beasts of the Southern Wild)

ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜
(原題:Beasts of the Southern Wild)


2012年(日本では2013年)公開のアメリカ映画です。

内容は、
6歳の少女ハッシュパピーは、“バスタブ”と呼ばれるコミュニティーで、
父親のウィンクと暮らしている。
彼らは、閉鎖的な場所であったものの穏やかな日々を送っていたが、
ある晩、嵐が全てを奪い去る。
突然大好きな場所や仲間を失ったハッシュパピー。
途方に暮れる状況の中、ウィンクが重病であることを彼女は察知し……。
(シネマトゥディ参照)


監督:ベン・ザイトリン
脚本:ルーシー・アリバー、ベン・ザイトリン

主な出演者
クヮヴェンジャネ・ウォレス、ドワイト・ヘンリー、etc...

事実を元にした作品かと思ったら、
内容はファンタジー要素が入ったヒューマンドラマでした。

といっても舞台になっているアメリカのルイジアナ州は
劇中で描かれているように水位の上昇により陸地の減少がすごいスピードで進んでいるので
現実の問題に則した内容になっています。

にしても、主人公を演じたルーシー・アリバーの演技がスゴイ!!
撮影時は確か9歳ですが、目や体からほとばしる意志力みたいなものが強烈で
何している様子もかわいらしい見た目とのギャップに驚かされます。

ストーリーは、ハッシュハピーを通じて
生命の大切さや人生や愛についてを伝えるメッセージ性の強いものですが、

個人的にはそのメッセージ性の美しさよりも、
ハッシュハピーの置かれた境遇の不遇さに悲しみを感じてしまいました。

そうやって型にはめて観ること自体、傲慢だったり僕のエゴかもしれませんが、
どうにも気になってしまいます。

メッセージの感じ方は完全に観る側に委ねているので
それは観て判断してください。

演技は素晴らしいですし、低予算の割には演者の演技もしっかりしているし、
内容も濃いものになっています。

自然の美しさと怖さも伝わる
8ミリカメラの映像も個人的には好みです。

一見の価値はある作品です。

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★★★★☆ 星4つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ


by ks-1518 | 2014-08-06 00:00 | 映画&ドラマ


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