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博士と彼女のセオリー(原題:The Theory of Everything)

博士と彼女のセオリー(原題:The Theory of Everything)

2014年(日本では2015年)公開のアメリカ映画で、
理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士とジェーン・ホーキングの伝記映画
ジェーン・ホーキングの『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』が原作です。

内容は、
天才物理学者として将来を期待される
スティーヴン・ホーキングはケンブリッジ大学大学院に在籍中、
詩について勉強していたジェーンと出会い恋に落ちる。
その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。
それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、
彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。
(シネマトゥディ参照)


監督:ジェームズ・マーシュ 脚本:アンソニー・マッカーテン

主な出演者
エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン
マキシン・ピーク、チャーリー・コックス、and more...


正直、量子力学については薄皮1枚分ぐらいのあっさい知識しか無いので、
スティーヴン・ホーキング博士のことは
ホーキング放射を発表して量子宇宙論ってものを作った人ってぐらいで
ほとんど名前しか知りませんでした。

といっても、そんな僕でも本作は楽しめます。

主演のエディ・レッドメインが
アカデミー賞の主演男優賞を獲得しているんですが、
それも納得の名演技!

見た目は本人そっくりですし、(病気を発症した後は特に)
ALSの知人がいてるんですが、病気の様子に全く違和感を感じませんでした。


あらすじなんかをざっくり観ると難病物に感じるんですが、
本作はいわゆるお涙頂戴物ではありません。

主人公のホーキング博士はいわゆる学者然とした人では無くて、

友人(映画インタステラーでブラックホールについて監修した人物)と
ある星がブラックホールかどうかを賭けをして、
負けてペントハウス(アメリカの有名なエロ本)を定期購読したり、

声が出なくなってから、機械の人工音声で話すようになってから
ある映画のロボのマネしたり、
チャメっ気たっぷりで、かなり厳しい境遇に陥りながらも
シリアス感はあまりありません。

確かに中盤に病気を発症した辺りは確かに涙するんですが、
本作で描いているのはそんな一辺倒なものではなくて、

奥さんとも色々あり、お互いに愛していて、
厳しい現実にお互いすれ違っていたり、
単にハッピーエンドで終わる恋愛感動物でもありません。

宇宙の起源は? タイムトラベルは可能か? など
答えの出ない事柄を
劇中では回転(円運動)で度々表していて、
始まりと終わりの無い“円”の表現を、物語のラストまで徹底してあります。

色々な要素が含まれながらも
その本質は“円”ってゆう少し変わっていて面白い名作です。

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★★★★★ 星5つです!
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「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2015-05-20 00:00 | 映画&ドラマ


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