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チャッピー(原題: Chappie )

チャッピー(原題: Chappie )

現在公開中(2015年6月現在)のアメリカ映画で、
本作の監督ニール・ブロムカンプの短編映画「Tetra Vaal」が原作です。

内容は、
2016年、南アフリカ。ディオンは、世界初の自身で感じ、考え、
成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発する。
しかし、世界でも有数の危険地帯ヨハネスブルクに巣食うストリートギャングに
チャッピーと一緒に誘拐されてしまう。
起動したばかりで子供のように純粋なチャッピーは、
ストリートギャングのメンバーたちと接し、
彼らから生き抜くためのスキルを学んでいく。
圧倒的スピードでさまざまな知識を吸収していくものの、
バッテリー残量が5日分しかなく……。
(シネマトゥディ参照)


監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ニール・ブロムカンプ、テリー・タッチェル

主な出演者
シャールト・コプリー、デーヴ・パテール、ヒュー・ジャックマン、
シガニー・ウィーバー、and more...


エイリアンってゆう存在を用いて社会風刺の効いた名作「第9地区」で
奇才が出てきたと歓喜した後
アメリカの医療問題を風刺した物の物足りない「エリジウム」で
一発屋か?と疑いを持ってしまいましたが、

今回の作品でそんな疑いを払拭してくれました!!
さすが!と言わせてもらいます(←偉そうww)


「第9地区」と同じく世界有数の危険地帯ヨハネスブルグとゆう
エネルギッシュなプラスのパワーと犯罪都市ってゆうマイナスのエネルギーの混在した
ヨハネスブルグならではの世界観・空気感がたまりません。

にしても、この監督、人間以外を使って人間を表現するのがアホ程巧い!!
人工知能ってゆう特殊な存在にも関わらず、
身振り手振りと言葉使いで感情を表して、
成長途中で何もわからない人工知能を通じて、
風刺を効かして「人間」の醜さと美しさを見せてくれます。

そして、人口知能、の倫理的な意味も考えさせられます。

デーヴ・パテール、シガニー・ウィーバーなど実力のある俳優や
悪役が珍しいヒュー・ジャックマンなども良いんですが、

今回個性を光らせているのは
主人公のチャッピーをモーションキャプチャーで演じているシャールト・コプリー
・・・ではなくてww

南アフリカ発のヒップホップユニット
DIE ANTWOORD(ディー・アントワード)の2人!
ワトキン・チューダー・ジョーンズ(Ninja)、ヨランディ・ヴィッサー(Yo-Landi Vi$$er)

このユニット、あのレディ・ガガの前座を断り、PVで思いっきりディスったことで
有名になった人たちです。
ちなみにそのPVはこれ
(最後にライオンに喰い殺されりゃそらガガ様も怒るわww)

この3人良い味出しています。
洗練された演技ではありませんが、勢いのある良い演技しています!!

他にもユニットでの名前そのままに出演して、黄色やピンクなどカラフルな銃で戦ったり、
名前がプリントされた服着たりと良い味がにじみ出ていて。

でも、ラスト直前のシリアスな場面で、
オレンジのスウェットにカタカナで大きく「テンション」て書いてるのは
ダメだってww笑ってしまったもの。


ただ、ラストがこれから!!って所で終わってしまうので、
ラストについては好き嫌いはあるかもしれません。
(もちろんあえて狙ってこうゆうラストにしているのはわかります)

個人的には満足できる良い作品でした。

チャッピー(原題: Chappie )_a0114618_18244793.jpg

★★★★★ 星5つです!
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「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2015-05-30 00:00 | 映画&ドラマ


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