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そうか、もう君はいないのか 著:城山三郎

今日は少し前に読んだ本を紹介します。

「そうか、もう君はいないのか」 著:城山三郎

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小説家「城山三郎」さんが亡くなった後、
娘の井上紀子さんが編集部と遺されたメモや
原稿を再編集して出版した作品です。
遺稿には「ё」という印があって、ロシア語で「ヨウ」と読み、
先立って亡くなられた妻である容子さんに関する
原稿だということを表していたそうです。


夫の妻に対する愛情が何のフィルターも無しに伝わってきます。
「人を感動させよう」だとか、「共感を得よう」だとかではなく、
自分の心のありようをただ淡々と文章にしていった感じです。

こんなにストレートに飛び込んでくる作品は珍しいと思います。

途中に出てくる『妻』と『愛』の二編の詩は
人を愛するって素晴らしくて素敵な事なんだと改めて気付かされました。

出会って良かった作品の1つです!


★★★★★ 星5つです!

この本を紹介してくださった、友人のY本さん 多謝です。
by ks-1518 | 2009-07-16 18:01 | 読書


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