カテゴリ:読書( 454 )

陽気なギャングは三つ数えろ 著:伊坂幸太郎

陽気なギャングは三つ数えろ 著:伊坂幸太郎

内容は、
陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、
消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。
だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。
正体に気づかれたギャングたちの身辺で、
当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。
蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、
人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた!
必死に火尻の急所を探る四人組に、
やがて絶体絶命のカウントダウンが!
(Amazon参照)


9年ぶりに発売されたシリーズ3作品目!

過去2作を読んでいたら、冒頭からニヤニヤさせられること必至!

9年ぶりの新作にも関わらず、4人のキャラ設定に全くブレがなく
この相変わらず感を嬉しく思います。

ストーリー展開の軽妙さと軽快さは変わらず、
オチや伏線の着地点を巧みに想像させ、
そして落とし穴かのようにその想像を裏切る様は痛快の一言!!

ただ、個人的には小物臭のする相手が敵役だったのが物足りませんでした。
(後半、ゲスっぷりが急上昇するので、敵役にふさわしくはありますが)

シリーズに共通する痛快な1作です。

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★★★★☆ 星4つです!
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by ks-1518 | 2015-10-25 00:00 | 読書

父と暮せば 著:井上ひさし

父と暮せば 著:井上ひさし

内容は、
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」
愛する者たちを原爆で失った美津江は、
一人だけ生き残った負い目から、
恋のときめきからも身を引こうとする。
そんな娘を思いやるあまり
「恋の応援団長」をかってでて励ます父・竹造は、
実はもはやこの世の人ではない―。
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」父の願いが、
ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語。
(Amazon参照)


戦争と原爆をテーマにした戯曲で、

大筋のストーリーは主人公の女性の恋模様を背景に
戦争と原爆について描いています。

本作で伝えたい事は色々とあって、
それを僕自身巧く表現できないのが歯がゆいんですが、

僕自身に響いたのは冒頭に語られる

「日本人が加害者となってアジアに侵略したことは詫びるが、
だからといって原爆投下を正当化できる要素は全くない」

この一言。

世界で唯一の被爆国でる日本人が
核兵器の恐ろしさというものを風化させてはいけないの一点です。

欧米でも高評価の戯曲ですが、
日本人なら読んでおきたい1冊です。

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★★★★★ 星5つです!
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by ks-1518 | 2015-10-11 00:00 | 読書

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2 著:本多孝好

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2 著:本多孝好

内容は、
運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ
昴、沙耶、隆二、良介。
政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をするなか、
殺人集団アゲハの創造主である大学教授リムの来日を知る。
リムに復讐したいアゲハと、「アゲハを狩れ」と命じられた昴。
彼らのスリリングな攻防に、
若きセキュリティー会社社長・神谷昌樹が仕掛ける“ゲーム”、
アゲハに部下を殺された警備会社社長・井原卓の報復作戦が重なる。
混乱を極める死闘を制するのは―。
(Amazon参照)



前作は大まかな主人公達の紹介的な内容だったので、
今回から大きくストーリーが動き出すのかと思いきや、

今回は主人公達とは別のラインで作られた超人たち“アゲハ”の
紹介的な部分が大きいです。

それでも、前作同様にただの能力バトル物では終わらず、
しっかりとした人間ドラマを見せてくれます。

そんな超人達の中に前回同様スパイスを効かせるのが、
元自衛官達のプロ傭兵集団とIT長者と雇った犯罪者集団と
普通の人間達(まぁ普通とは言えませんが)


物語自体の盛り上がりは少々物足りない物がありますが、
全体を通して得体のしれない不気味な雰囲気が漂っていて
最終章に向けての伏線のような感じがします。

これ単体でも面白いですが、
あくまでも最終章を含めて1つの物語だと思った方が良さそうです。

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★★★★☆ 星4つです!
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by ks-1518 | 2015-10-10 00:00 | 読書

百年法 著:山田宗樹

百年法 著:山田宗樹

内容は、
原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、
国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。
すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。
しかし、世代交代を促すため、
不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律
“生存制限法”も併せて成立していた。
そして、西暦2048年。
実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、
いよいよ間近に迫っていた。
(Amazon参照)


ジャンル的にはSFになるんでしょうか?
原爆が6発も落とされたバラレルワールドの日本を舞台に
繰り広げられるストーリーなんですが、

この世界観の構築の仕方が半端無く緻密で
不老不死ってゆうかなりぶっ飛んだ設定を基に
これでもかってぐらいにリアリティを持たせています。

(政治家、官僚、一般市民の)政治的な動向や心理、家族観、科学技術の進歩の仕方、
国別の対応の仕方、テロリズム、群衆心理と

不老不死によってもたらせる様々な事柄を、
実際にこうなってしまうかもって思わせるぐらいのリアリティを持たせて、

実際に自分達が住んでいる現実の日本とリンクさせるかのような問題提起もしていて、

その緻密さと大胆さを
最初から最後までフルテンションで突っ切って、
様々な伏線を張りめぐらせて、かつそれを的確なタイミングで回収していく見事さ!

SF物にして、ここまで知的でエンターテイメント性を持たせているのは
素晴らしいの一言!!

超オススメの1冊です!!

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★★★★★ 星5つです!
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by ks-1518 | 2015-10-09 00:00 | 読書

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1 著:本多孝好

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1 著:本多孝好

内容は、
瞬時に移動できる超人的運動能力、
普通の人には聞こえない小さな音まで聞き分ける鋭敏な聴覚、
決して忘却しない驚異的な視覚記憶力
―常人とはかけ離れた特殊能力を持つ4人は仲間の亘を人質に取られ、
老獪な政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしている。
そんな彼らに、世間を賑わしている残虐な殺人集団“アゲハ”の追跡が命じられる。
“アゲハ”とは何者なのか。今、壮絶な戦いが幕を開ける―。
(Amazon参照)


実写化された映画作品はイマイチだったので、原作はどうなんかな~と思ったですが、
作者の本多孝好さんの作品は面白いものが多いので読んでみることに

うん。普通に面白い!!

シリーズ物の1作品目ってことで主人公や敵(的な存在)の紹介のような感じで、
これからようやく本筋のストーリーが始まるぞって感じです。

主人公を始め脇役のキャラクター設定が秀逸で
どれも魅力的な人物ばかり!

特に特殊能力を持っていない普通の人間の三井が素晴らしい!
こいつが良いスパイスになっていて
ストーリーを展開させるのに一役買っています。

設定やストーリーの展開も含めて
漫画化、映画化に向いている内容で、
実写化されたのもうなずけます。
(結局映画化は巧くいってないようですが)

2,3と最後まで読まないとキチンと評価できませんが、
序章とも言うべき本作は面白い作品でした。

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★★★★☆ 星4つです!
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by ks-1518 | 2015-09-06 00:00 | 読書

仏果を得ず 著:三浦しをん

仏果を得ず 著:三浦しをん

内容は、
高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、
義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。
以来、義太夫を極めるため、
傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、
ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、
人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。
(Amazon参照)


文楽については興味があるものの
どうにもとっつきにくい難しい印象なのと、
身近に触れる機会が無い為全く知識がありませんでしたが、
この作品でその一端に触れる事が出来たような気がします。

この作品を読んだ人の多くは、
一度文楽を見に行ってみようと思ったはずです。

もしかしたら本作を読んだ後に文楽を観た方が
その凄さや深みを感じることができるかもしれません。

ざっくりゆうと青春小説で、
主人公が色々な局面に右往左往しながら
成長していく様子を描いています。

登場人物はみんな人間臭くて魅力的な愛すべき人物ばかりで、
ストーリーも文楽の演目に合わせるようにして
主人公が困難に出会い成長していくので、
より文楽の内容を理解しやすくなっています。

作者がただ単に文楽を題材に使っているんではなくて
本当に文楽を愛しているのがよくわかる
心温まる青春小説です。

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★★★★★ 星5つです!
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by ks-1518 | 2015-08-25 00:00 | 読書

強欲な羊 著:美輪和音

強欲な羊 著:美輪和音

内容は、
とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、
対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。
ついには妹が姉を殺害するにいたったのだが―。
“羊の皮を被った狼”は姉妹どちらなのか?
揺れ動く男の心理と狡猾な女を巧みに描く「背徳の羊」、
愛する王子と暮らす穏やかな日々が崩壊する過程を、女たちの語りで紡ぐ「ストックホルムの羊」
(Amazon参照)


俗に言うイヤミスの短編集
(イヤミス→後味が最悪なミステリー)

ホント嫌な気持ちになる話ばっかりなんですが、
ミステリー部分が秀逸で、
巧みなミスリードで読んでる人の斜め上を行くオチが素晴らしくて
爽やかな読破感があります。
展開なんかはどちらかというとホラーよりなのも相まって
この絶妙なバランス感は新人とは思えません!!

人に薦められて読みましたが、これ当たりですww

唯一の難点は最後の短編で、
それまでの短編が意外な繋がりをしているってゆう話なんですが、
これが少し無理矢理な感じがしていまう所でしょうか?
巧いのは巧いんですが…。

それ以外はオススメの作品です。

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★★★★☆ 星4つです!
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by ks-1518 | 2015-08-20 00:00 | 読書

神様の御用人4 著:浅葉なつ

神様の御用人4 著:浅葉なつ

内容は、
毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命。
力を削がれ昔の記憶を失ってしまった神様からの御用は、
その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。
夢の女性が挿していたという簪を頼りに、
良彦と黄金は天道根命が国造の祖として治めた和歌山へ向かう。
そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で……。
神代の時代に征伐された者と征伐した者。
和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく――。
(Amazon参照)


神様の御用人1
神様の御用人2
神様の御用人3

神様の御用人のシリーズ4作品目にして、
シリーズ初の長編物!
しかも舞台が僕の故郷である和歌山!

もう知ってる風景が色々とでてきたので、必要以上に親近感が沸きました。

それでも出てくる神様は恥ずかしながら知らないものばかりで
純粋に勉強になります。

今までの良彦と愉快な仲間達のドタバタ劇的な短編物でしたが、
今回は長編物の歴史ミステリー要素が強く
内容も重厚なものなので、非常に読み応えのある内容。

史実(資料に残ったものから推察する)とフィクションを巧く絡ませながら
兄弟愛や家族愛に重点に置いているので、
感情移入もしやすく思わず何度か感涙してしまう事態にww

個人的にシリーズで1番好きな内容でした。

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★★★★★ 星5つです!
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by ks-1518 | 2015-08-09 00:00 | 読書

ジャイロスコープ 著:伊阪幸太郎

ジャイロスコープ 著:伊阪幸太郎

内容は、
助言あります。
スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。
謎の生物が暴れる野心作「ギア」。
洒脱な会話、軽快な文体、
そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。
(Amazon参照)


オリジナル短編集ってことで、
時期も掲載紙もバラバラで、書いてる内容もジャンルも全くのバラバラ
最後にはいつもの感じでまとめてありますが、

内容は玉石混合といった感じで、
好みもあると思いますが、かなり理解が困難な作品もあります。

初期の伊阪作品ファンは、ちょっと物足りないかもしれません。

個人的にはけっこう楽しめました。

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★★★☆☆ 星3つです!
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by ks-1518 | 2015-07-28 00:00 | 読書

マスカレード・イブ 著:東野圭吾

マスカレード・イブ 著:東野圭吾

内容は、
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、
ある客たちの仮面に気づく。
一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、
一人の男に目をつけた。
事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、
なぜかホテル名を言わない。
殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。
お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、
犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。
(Amazon参照)


マスカレード・ホテルのシリーズ第2弾
いわゆるエピソード0的な前日譚を描いた作品で、

2人の主人公「山岸尚美」、「新田浩介」の2人単体のエピソードを短編で描いて
その後で2人が間接的に繋がった1つの事件を中編で描くといった構成になっています。

東野さんの作品ってことで、読みやすく物語にも入っていくのが楽で
さすがといったところ。

ホテルマンの性格云々、不快だと批評されてる方もよく見ますが、
元ホテルマン(一応高級)からすると、
そんなもんって印象です。ホテルマンも人間ですし、
態度が悪い人や失礼な人には裏では、かなりボロクソ言ってたりしますww(個人の感想ですww)

ストーリーとしては面白いですし、前日譚としても良いできですが、
最後の中編でのミステリー部分が今更感のあるもので、予想も容易で
ミステリーとしてはかなり物足りなくもあります。

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期待値高かったので少し厳しめに
★★★☆☆ 星3つです!
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by ks-1518 | 2015-07-02 00:00 | 読書