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死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 著:安達 正勝

死刑執行人サンソン
―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 

著:安達 正勝

内容は、
国王ルイ十六世を処刑した死刑執行人シャルル・アンリ・サンソンの生涯。
敬虔なカトリックであり、
国王を崇敬していた男が、
自らの手でその国王を処刑するという数奇な運命。
フランス革命裏面史。
(Amazon参照)


フランス革命期に実際にいた人物
シャルル=アンリ・サンソン」のことを記した本です。

この人のことを知れば知る程、興味深い!!

死刑執行人として生涯で約2,700人も殺した人物 っと聞いて
怖いと思ったり、気持ち悪いと思ったり、嫌悪感を感じる方が
多いとは思いますが、知れば知る程に好奇心を掻き立てられます。
約2,700人も殺したのは記録が残っている人物では歴代2位だそうです。
そんな人物なのにも関わらず、
死刑制度の廃止を訴えていたり、

王様を敬愛していたにも関わらず、
時代の流れで敬愛する国王(ルイ16世)の
処刑を行うことになってしまったり、

死刑を執行する罪人に精神的・肉体的にできるだけ苦しまないように
処置することによって死刑になった罪人の遺族に感謝されたり

エピソードや人間味溢れる人物像には
人を惹きつけるものがあります。

決して死刑を肯定している本ではなくて、
もっとシンプルにシャルル=アンリ・サンソン
人間力を伝えてくれ、
さらに、フランス革命期の
裏歴史みたいなものも知れるので
個人的にイチオシの良書です。

ちなみに以前レビューを書いた
大好きなマンガJOJOの奇妙な冒険
第7部「スティールボールラン」の主人公の1人
ジャイロ・ツェペリのモチーフにもなっています。

死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 著:安達 正勝_a0114618_1043037.jpg


★★★★★ 星5つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2010-04-27 10:07 | 読書


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