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七瀬ふたたび  著:筒井康隆

七瀬ふたたび  著:筒井康隆

内容は、
人の心を読む能力を持つ火田七瀬は、
超能力者であることを悟られることを恐れ、
家政婦の仕事をやめて旅に出る。
その途中、夜行列車内で同じ人の心を読める能力を持つ幼い少年ノリオと出会い、
さらに予知能力を持つ画家の青年恒夫に出会う。
恒夫は列車が事故に遭うことを予言し、
七瀬らは途中の駅で降りる。
その後、他にも超能力を持つ仲間と出会うが、
一方で超能力者抹殺をもくろむ集団の存在を知り、
立ち向かってゆく。
(Amazon参照)


七瀬3部作の1つで、
第1作「家族八景」
第2作「七瀬ふたたび」
第3作「エディプスの恋人」

で構成されています。


芦名星さん主演で今年10月に映画化されるというので読んでみました。

1978年に発刊された古い作品ですが、
今読んでも古臭い感じはあまりしません。


テレパスである主人公「七瀬」を中心に
超能力者の苦悩と葛藤
そして、それを共有できる仲間との繋がり
巧く描いています。

出てくる超能力者は
テレパス、サイコキネシス、予知、透視、タイムトラベラー、と
様々な人物が登場しますが

従来の超能力者のお話とは違い
敵を超能力で倒していったりするアクション的な要素は無く、

ただただ、現実世界に生きる超能力者の辛さを描いています。

個人的にはラストがあまり好きではありませんが、
全体を通してよくできた話になっていて
超能力というあまりリアリティの無い事柄に
リアリティを持たしている優れた作品です。

七瀬ふたたび  著:筒井康隆_a0114618_12131539.jpg


ラストが好きでは無いので辛口の評価で、
★★★☆☆ 星3つです!
過去のレビューリストはコチラ

奈良ページ内 燈花会ページ 更新しました。
「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2010-08-16 12:13 | 読書


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