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世界から猫が消えたなら 著:川村元気

世界から猫が消えたなら 著:川村元気

内容は、
郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。
絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。
その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。
その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
僕は生きるために、消すことを決めた。
電話、映画、時計……そして、猫。
僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。
僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
(Amazon参照)


2016年に佐藤健さん、宮崎あおいさんで映画化される予定の本作

寄生獣や告白といった大ヒット映画のプロデューサーとして
有名な川村元気さんの初小説作品

内容的には短めの話なのに、名言のようなセリフが数多くて
生き方なんかを考えさせられます。

文章的な稚拙さと物語の展開の未熟さや矛盾などは
色々な方が指摘している通りだと思いますが、

全体を通してみれば設定が面白くて、
それをラストへの展開に巧く合わせて書きあげています。

重厚な小説が好きな方には受け付けないかもしれませんが、
気軽に読む読み物をしてはよくできていると思います。


心に残ったセリフから特に印象的だったものを1篇


「明日死ぬかもしれないと思う人間は、
限られている時間を目いっぱい生きるんだ」そんなこと言う人がいる。
でもそれは嘘だと僕は思う。人は自分の死を自覚したときから、
生きる希望と死への折り合いをゆるやからにつけていくだけなんだ。

文章量は少なくて軽い読み物が好きな人や
自己啓発系の本が好きな人にオススメの1冊です。

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★★★★☆ 星4つです!
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「Piece of Life~日常の欠片~HP版」はコチラ
by ks-1518 | 2015-05-14 00:00 | 読書


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