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禁断のパンダ 著:拓未 司

禁断のパンダ 著:拓未 司
2008年度『このミステリーがすごい!』の大賞作品ということで買ってみました。

内容は
柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。
彼は、妻の友人と木下貴史との結婚披露宴に出席し、
貴史の祖父である中島という老人と知り合いになる。
その中島は人間離れした味覚を持つ有名な料理評論家であった。
披露宴での会話を通じて、幸太は中島に料理人としてのセンスを認められ、
その結果、中島が幸太のビストロを訪問することになる。
一方、幸太が中島と知り合った翌日、
神戸ポートタワーで一人の男性の刺殺体が発見された。
捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の青山は、
木下貴史の父・義明が営む会社に被害者が勤務していたことをつかむ。
さらには義明も失踪していることを知り…。


このミスの大賞ということですが、
そこまでミステリー色が強くないので
ミステリー好きには少し物足りないかもしれません。

しかし、面白さという点において文句がありません。
料理というテーマで 読者の味覚(の想像力)を掻き立てるような表現や
物語の進行や展開 そして驚き
それらはかなり濃密に仕上がっています。

少し文句をつけるなら
警察視点のストーリー展開が良く言えばシンプル
悪く言えば雑に感じてしまったので、
純粋に料理パートの視点のみにした方が良かったのかもしれません。

後半に、結構ショッキングな展開も待っていますので、
食事の前に読むのはオススメできないです。
僕は思いっきり食事中に読んでしまいましたww

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次作品にも期待できそうなので期待を込めて
★★★★★ 星5つです!
過去のレビューリストはコチラ

「Piece of Life~日常の欠片~」HP版はコチラ
by ks-1518 | 2009-11-26 13:27 | 読書


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